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前作『GOLDEN GRAPEFRUIT』は全米デビューを意識していたのか、かなりグローバルな歌詞で、明るい曲調のものが多くかったのですが、今回の『ABBOT KINNEY』はそういった雰囲気も残しつつ、さらに別の次元に移行しているカンジです。あまりノスタルジックな曲はなくなりましたね。逆に『Here I am』とか『This way』とか、自分たちと重ねあわせるようなのははじめてなんじゃないかなぁ、と。
しかしながら、どちらの曲もかなり良かったです。メロディラインが耳に残るんですが、そこから、あの独特な英語と日本語の融合してる歌詞がしみこんでくるというか…やっぱりデリコの歌詞はフレーズがいいですね。フレーズの良さでなんとはなしにききつづけると、歌詞が意味もともなってくる感じです。4曲目の『Secret crash』とかかなり深い…!
で、それをききながら、1900年の東オレゴン州が舞台の小説『ホークライン家の怪物』を読んでいます。またまた、ブローティガン。しかしこれはすごい…! 自分の中のブローテイガン作品暫定1位が早くも更新されそうな勢いです;; なんだこれ。キャメロン、カッコ良すぎだろ!?Σ(-□-;) …もうあと10ページくらいで読み終わりそうなのですが、早くも感動しています。また落ちついてから、感想でもアップしたいと思います。
『Dクラッカーズ』の続編…い、いや、これは番外編なのか、いつの間に、ってゆーかたぶん富士見ミステリー文庫からファンタジア文庫の方に移植された2007年頃に出たのだとは思うんだけど、全然気がつかなかったよ!
『Dクラッカーズ』…それは私とキョーコが
富士見ミステリー文庫創刊と同時にはじまったシリーズの中で、唯一シリーズものとして完結した作品。人気がでなかった場合はシリーズものでも2作目でうちきりされちゃったりするこのレーベルではすごいことですよ(@_@;) なおかつ完結後には、富士見ファンタジアの方で新装版として改めて出版されたりしています。
『神仙酒コンツェルト』を1本出したあとふっつりしていたあざの耕平を、最終的に『BBB』のアニメ化にまでこぎつけて本屋で自分の棚をつくれるくらいの知名度までひっぱってきた立役者、それが『Dクラッカーズ』なのです!!…って、全然ストーリーの説明になってないのですが、画像にリンクしてあるのでヒマすぎたら見てください;;
かつてはもてあますほどエネルギーがあったので、キョーコの家でこのシリーズの構成を賛美しまくったり、景と甲斐さんは何故あのようにカッコ良くみえるのか(私は甲斐さんに、キョーコは景に眼がくらんでいた)、語りとも分析ともつかないことをくりかえしたり、新たにはじまった『BBB』のあまりの脆弱さに、「むかしは良かったのに…」と、過去を礼賛してみたり…エネルギーが減少していってからも稀にライトノベルの話なんかすると、確実にDクラの話はしていて、続編とかでてくれないかなーとか話していたりしていたのですが、いや、もう既に出てたんじゃん。
…なんで2人とも気がつかなかったんだろう(-_-;)
アナクロな私はともかく本屋のヘビーユーザーだったキョーコまで見落としていたとは…でも、2007年頃だったら私も週5で本屋でバイトしてたっけ;; なんでなんでしょうね…恋は盲目なのかもしれません。
今日買ってもいいくらいのいきおいで本屋にいったけど、何処の本屋にも『BBB』しかおいてませんでした…確か『BBB』がアニメ化されたくらいにドラゴンマガジンに載ってた短編が文庫になったんだろうと見当はついているのですが…それでもとにかく一読したいです。おもしろいんです、『Dクラッカーズ』。
あけましておめでとうございます。かめのです。
昨年末はデスクイーン島を脱出したり、3人でクリスマス会をやったり(岡崎京子マンガの女子か!ってカンジなのですが;;)THE BACK HORNの山田将司のカッコ良さに改めて気づかされたり、LOVE PSYCHEDELICOが2年半ぶりにアルバムをだすらしいとの情報にうかれまくっているうちに、気がつけば年が明けていました。更新も相当滞っていて申し訳ないです;;
いろいろと書きたいことはたまっていたりするのですが、とりあえず昨年の読書の総括でも…。
いつも本を読んだあとには感想文めいたものを書いていて、それをみると、昨年読んだ本の冊数は134冊でした。一昨年が138冊なので、ほとんど変わっていない…就職したのに読書量は変わらなかったみたいです…たぶん、仕事に対してフマジメだったからだと思います(-_-;)…まあとりあえず、その中からベストな本を3つ決めるとすると、こうなりました。
1.京極夏彦 『姑獲鳥の夏』 講談社ノベルス
2.金井美恵子 『岸辺のない海』 河出文庫
3.R.ブローティガン 『ソンブレロ落下す』 晶文社
1はホントに今さらって感じでかなりはずかしい…でも、今までノーチェックだったんだー…これからはがしがし読んでいこうと思います(;_;) 2は金井美恵子の短編集。文体がすごい…現在の金井美恵子の文章を知っている人は、その繊細さに驚くかも。「孤独」と「絶望」を描くなんてことも、今の金井美恵子ならしないことだし。3は年末あたりからとみにハマりまくっているブローティガンの長編。実は恋愛小説。ときどきはっとするほど、きれいな形容詞があって、ファンタジーな世界観とめちゃくちゃマッチしてるんです。ボリス・ヴィアンとか好きな人はぜひ読むべきだと思いました。
なんか長々と書いてしまいましたが、基本的に無趣味なので、今年もかわらず読みつづけていくような気がします。
そんなことより、天保山のウィーン世紀末展にいってきました。
クリムトがいちばんの目玉作品だったみたいなので非常に楽しみにしていたのですが、最終日&祝日ということで、すさまじい混み具合でした;; クリムトの『パラス・アテナ』の前とか、ホントに人の頭しか見えない状態でした(-_-;) しかも、今回の展覧会では、わりと認知されている作品、『水蛇』とか『接吻』とか、官能的なモチーフなのにかわいくてポップな表現の絵は展示されてなかったのが残念です…神話をベースにした別のタッチの作品ばかりでした。いや、でもそちらの作品群もぞくぞくする感じですてきでした。同時代の画家のシーレも良かったです。ちょっと痛々しい身体の描き方が。思わず売店で絵はがきを買ってしまいました(>_<*) …と、いうのが23日のできごとで、24日にはデスクイーン島生還記念に円と阪急池田駅でおちあって、ガトーショコラをわけてもらいました! ありがとう☆★ 今日もおいしくいただきます(*^_^*)…実はそれ以外にもプレゼントをもらったのですが、『壊音』の感想とともに、またアップしたいと思います。